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売春は幸せ!?まじっすか?

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"売春は幸せ!?"最貧困女子の意外な声

 安倍政権は、「女性の活躍」こそが成長戦略の中核をなし、女性が輝く日本、女性が働き続けられる社会を推進するという方針を打ち出したが、昨年9月に発売された鈴木大介氏の書籍『最貧困女子』(幻冬舎)では、格差社会が広がる中で多くの女性たちが貧困によって、セックスワーク(売春や性風俗)に参入する機会が増えたとルポされている。

 2014年1月に放送された番組、NHKクローズアップ現代『あしたが見えない〜深刻化する"若年女性"の貧困〜』では、今や働く単身女性3分の1が年収114万円未満であると指摘。10代20代の女性が生きるために、風俗店、飲食店、コンビニで身を削って働かなくてはならないという厳しい現実が映し出されたが、鈴木氏は更に過酷な環境で生活を強いられてしまう「最貧困女子」がいることを指摘。

 それは、低所得に加えて、「家族との無縁・地域との無縁・制度との無縁」という"3つの無縁"、そして「精神障害・発達障害・知的障害」という"3つの障害"から貧困に陥り、仕方なしに風俗や売春などのセックスワークを強いられる女性たちのことだった。

 この「最貧困女子」に当てはまる風俗嬢・AV女優合わせて1,000人以上の女性を13年間にわたって、インタビューしてきたライターの中山美里氏に「3つの無縁」について聞いた。

以下、中山美里氏
 私が取材した女性たちの中でも、自分以外に頼る相手がいないこと(無縁)から、最貧困女子に陥ったというケースは多くありました。特に多かったのは、以下の2つの原因によるものです。

■シングルマザーのケース

 「ホームヘルパー2級」の資格を取得している20代の介護福祉士の女性ですが、月給は12万円程度と薄給。2人の子どもを女手ひとつで育てていくには、この金額ではとても生活をやりくりすることができません。そう思って始めたのが個人売春。SNS、出会い系で男性とやりとりをして、1回当たり1〜2万円の援助をしてもらい、ホテルに行く。それ以降、愛人というほどではありませんが、親密な間柄となると、5,000円に値下げをする。新たに売春する相手を探すよりも、手間が省けるからです。

■身寄りのないケース

 高校を中退後、現在、派遣社員として働く女性ですが、毎日働いても給料は月給12万円。幼い頃に母親が家を出ていき、父親は数年前に死亡、兄とも疎遠状態にあり、誰も頼る相手がいません。唯一、悩みを相談できるおばさんが近所に住んでいるようですが、資金の援助をしてもらうことはさすがにできないと、派遣の仕事と掛け持ちで個人売春をしています。

 中山氏はいずれも10〜20代後半の女性に多いと指摘する。しかも、セックスワーカーに従事したところで貧困の問題は解消しないどころか、半永久的に風俗で働かなくてはいけないというスパイラル状態に陥る可能性が高いという。その理由は、デフレの影響で男性客が減少傾向にあり風俗全体が安売り状態となっているため、よっぽど容姿やスタイルが良くなければ稼ぐことは難しい。更に、最近、主流になりつつあるスマホやSNSを利用して行う個人売春や援助交際の相場も、年々、下がる傾向だという。

 また、風俗業界に詳しいライターは「3つの障害」についてこう話す。
以下、風俗ライター

■もともと精神を病んでいるケース

 父親からの暴力やモラハラに耐えかねて家出をした10代の女性がいました。わずかな貯金を持って、漫画喫茶に寝泊まりをしながら仕事先を探していたところ、すぐに働けそうな場所が風俗店だった。衣服や生活をするための道具全てを入れたトランクを持って風俗店に面接に行くと、即座に採用が決定。その日のうちに講習(風俗の仕事や流れを教わること)を受け、話はトントン拍子に進んだ。

 しかし、講習を終えて、部屋に戻ると、あるはずのトランクがなくなっていた。これに対し店側は「店に泥棒が入ってきて盗んだ」と説明。あろうことか、女性はその話をうのみにし、信じ込んでしまったのです。しかも、私が「トランクは店側が隠している。警察に話すか、店を辞めるべきだ」と忠告しても、あっけらかんとして、だまされていることに最後まで気づかないそぶりだったので驚きました。その後、その店は違法営業によって摘発されました。

■徐々に精神を病み、泥沼にハマるケース

 北海道・網走から夢と希望を抱いて上京してきた10代の女性が、古着屋のアルバイトを始めるも、生活はすぐに困窮。その後、寮完備、給料が高いなどの甘言に乗せられて、ピンクサロンで働くことになったそうです。

 ところが、寮があるというのは真っ赤な嘘。既に住んでいた部屋を解約してしまった後だったので、店長の言うことに従わざるを得なくなり、新宿にあるワンルームマンションの賃貸契約書にサインさせられると、月額7万5,000円の家賃、そして家賃2か月分の敷金・礼金を店に前借りをして賃貸する羽目に。その借金は、毎月、給料から天引きされ、全て返済するまで店を辞めることができないという状況に追い込まれた。そうしたストレスから精神を病み、ホストやボーイズバーにハマると、借金はますます膨らみ、週7日、13〜24時勤務のシフトを強いられたそうです。

 この過酷な生活が1年半続いたと話していましたが、いつからか彼女と音信不通に。お店のHPの在籍表からは写真が削除されているので、店を無事に辞めて元気に過ごしているとよいのですが......。

 こうした実情を踏まえた上で、中山氏はこう結論づける。

 「最貧困に陥る女性については様々なケースが考えられますが、女性の給与面や雇用の問題については国や企業が見直すべきだと思います。

 ただ、"性産業に従事する"ことを選択すること自体は、個人的な問題です。なぜなら、取材を続けていくうちに、たとえ最貧困女子と呼ばれようと、彼女たちなりに一生懸命、逞しく生きているというメッセージが多くあったからです。風俗や売春をしている女性の中には、"集団生活を強いられたり、社会に出てイジめに遭うよりも売春する方がよっぽどマシ"とハッキリ言う女性や、やりがいを見いだす女性もいた。つまり、その子たちにとっては生きるべき場所なんです。ただし、生きるためにセックスワークを選ばなければならなかった女性、つまり、「望まない売春」をしている最貧困女子には手を差し伸べるべきだと思います。

 ただし、病気にならない、妊娠しない、ケガをしない、ツラい目に遭わない、危険にさらされないようにする、などといった点に気をつけてほしいと思います」

 現在、中山氏は60代以上の風俗嬢を中心にインタビューを行っている。老女ともいえる女性が体を売って働く理由には、年金がもらえない、夫に先立たれて生活が困難など、人それぞれあるが、皆、たくましく生きているという。風俗で老女が働いていて、しかも需要が多いという事実には驚かされるが、私たちが最貧困女子などといって同情心を抱くことや、問題視すること自体、彼女たちにとっては余計なお世話なのかもしれない。しかし、少しでも「貧困から脱したい」と願う者がいた時、すぐに手を差し伸べられる環境を作る必要はあるだろう。


最貧は本当に大変ですね。



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