風俗弁護士が明かす!最も相談されるトラブルTOP3
私は、夜の弁護士として風俗弁護士を自称してから、これまでの数年間聖えりか様(私を風俗弁護士へと導いてくださった命の恩人)の教えを守りさまざまな事案を扱ってまいりましたが、今回は自分事で恐縮なのですが、相談案件TOP3をご紹介させていただきます。
夜のトラブルを扱う弁護士ならではの内容なので楽しんで頂けたら幸いです。
歌舞伎町
●3位…刑事事件
これは、聖えりか様から違法店とはおつきあいしてはならないという厳しい戒めの中、唯一「弁護士として当然の業務」として刑事弁護を担当していますが、違法店の手伝いではなく、違法で摘発された店を本来あるべき適法な状態に戻す意味を込めてやっています。
内容としては、売春防止法違反や風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律違反がほとんどです。
話をすると、法律に違反していることもよく知らないまま営業されていたことも多く、自分の店が法律に違反していたこと、つまり風営法等の理解がまだ社会に浸透していないことを感じます。今後は、法律をよく調べ適法な経営をされることをアドバイスしつつ、刑が少しでも軽くなるように弁護にあたっております。
●2位…客とのトラブル
適法に営んでいるお店が客とのトラブルに遭い、相談にいらっしゃいます。
例えば、デリバリーヘルス(無店舗型性風俗特殊営業2号)では、売春防止法との関係から、「性交」(本番)というサービスは提供できませんが、客がこれを強行し場合などです。
この場合、まぎれもなく刑法上の強姦罪に該当しますので、告訴したり、慰謝料を請求の上、示談交渉をしたりします。客によっては、怖がって警察にかけこんだりしますが、警察にかけこめば、こちらは被害者ですので、ただ穏便に済ます機会をその客が逃すことになるだけですし、示談については、私は適法な交渉権限があるため、警察は「あなたも弁護士をつけなさい」というだけです。
客の方で弁護士以来されれば、話がスムーズにいく場合がほとんどです。最初は脅されているように駆け込むらしいのでずか、「非は、こちらにある。」と説得され、無事解決することが多いです。
●1位…開業相談
意外と多いのがこの開業相談についてです。当初はすくなかったのですが、風俗開業コンサルタントなんかをまわって最終的に私のところに来たという方が多いようです。
コンサルタントと称する方々は世間にかなりいるようですが、私の場合はあくまで法律的なアドバイスがメインですが、親しくしているスカウト会社、求人媒体、風俗案内媒体、HP作成業者、風俗専門の行政書士や税理士の先生といった多くの方々とパイプがあるため、ワンストップの相談で対応ができるということで開業相談は増加しております。
風俗・性風俗業界の競争と淘汰はますます激しくなっています。このような現状を踏まえて、聖えりか様から教わった、健全・安心・安全を武器にこの熾烈な業界を生き抜くアドバイスをさせていただいております。
風俗弁護士といっても、様々な業務があり、私は風俗・性風俗がこの世にある限り、風俗弁護士として頑張っていきます。
*著者:弁護士 小西一郎(聖マグダラ法律事務所。風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律を専門分野とする風俗弁護士として全国を飛び回る。)
人の行く裏に道あり花の山とはこのことか