夜の街、健全化目指す 風俗案内所きょうから営業規制
風俗案内所が立ち並ぶ商店街=岐阜市柳ケ瀬通
◆県条例施行 禁止区域など指定
キャバクラやソープランドといった風俗店を無料で紹介する「風俗案内所」の営業を規制する県条例が1日、施行された。ソープランドなどを紹介する性風俗案内所は県内全域で営業が禁止され、キャバクラなどを対象にする接待風俗案内所は届け出制になる。また一部地域を除き、学校など公共施設の周囲100メートル以内での営業を禁止した。
県警生活安全総務課によると、県内の風俗案内所は9月1日現在24店舗、全国で6番目に多い。特に岐阜市の柳ケ瀬地区では8年前の4店舗から約4倍の15店に増加している。案内所を規制する条例は現在8都府県で施行されている。
案内所は、肌の露出が多い女性の写真が外部から見えることや暴力団とのつながりが懸念されており、県警は青少年の健全育成などを目的に、案内所の規制に踏み切った。条例に違反した場合は最高で6カ月以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられる。
これまで案内所を規制する法律や条例はなく、誰でもどこでも営業できる状態だった。暴力団関係者の介在も懸念されるが、同課の杉山智隆次席は「出店の届け出や許可が要らないため、売上金の流れなどの把握が困難だった」と話す。
3年ほど前から岐阜市の金津園地区でソープランドの案内所を経営する男性(51)によると、案内所に来た客を風俗店に紹介すると、紹介料として1人につき2000~3000円が店から支払われる。だがインターネットで風俗店を予約する人が増え、案内所の利用者は年々減少。週末でも多くて5人ほどでピーク時の半分という。
県警は条例施行後の10月初旬から、柳ケ瀬地区で条例周知のためのパレードや、案内所へ立ち入り調査を行う予定。
トラブルを起こせばおこすだけ、規制されますね。