客引き消え、風俗案内所次々 迷惑防止条例2カ月の金沢
客引き行為を禁止した改正石川県迷惑防止条例は、6月1日の施行から2カ月を迎え、 金沢市の繁華街では客引きがほぼ姿を消した一方、風俗店などの無料案内所の出店が相次 いでいる。6~7月に3店舗が開業し、客引きに代わる需要増を見込んで、さらに出店を 探る動きが進む。県警の取り締まりをかいくぐろうと、私服姿の店員が路上で集客し、案 内所内に誘導してから交渉する店も出てきた。
「どんな店をお探しですか。予算は?」。金沢市片町に7月初旬オープンした無料案内 所。派手な電飾看板を掲げ、店内の壁にはキャバクラやガールズバーなど約100店舗の 紹介パネルが並び、店の料金や営業時間が記されている。店員が案内所を訪れた客に店舗 を紹介する仕組みだ。
ある案内所の30代男性店員は「週末に案内所を訪れる客が改正条例施行の前と比べ、 多いときで数十人増えた」と話す。客を紹介した店舗から広告料や仲介料を受け取り、収 入は多いときで1日当たり数万円という。男性は「客引きの受け皿として、無料案内所の 需要はさらに増すはずだ」とみる。
私服姿の通行人を装って路上で客に声を掛け、無料案内所に呼び込んでから具体的な料 金やサービスを説明する店員もいる。
石川県警によると、無料案内所は片町地区で6、7月に2店舗、JR金沢駅周辺で7月 に1店舗が新たに出店し、現在は10店舗が営業している。ほかにも複数の店舗が出店を 計画しているという。
東京や大阪、愛知などの都市部では、派手な看板が周辺の景観を損なうとして住民の反 発が相次ぎ、条例で営業禁止区域を設けるなど、規制を強化している地域もある。愛知県 では暴力団の資金源になっている疑いが強いと判断し、営業を届け出制にした。
石川県では、無料案内所の営業を規制する条例はない。
風俗無料案内所がどのように儲けているのか考えれば、使うか使わないか判断できると思うけど…。知ってるって重要よ