「県内一厳しい」条例が効果…繁華街客引き激減/神奈川県厚木市
神奈川県厚木市が、強引な客引きを罰則つきで規制する条例を施行して1か月余り。
本厚木駅前などの繁華街では、「キャッチ」と呼ばれる風俗店への呼び込みスタッフの姿が目に見えて減ってきた。市民から「安心して歩けるようになった」といった声も寄せられ、早くも効果が出始めている。
厚木市が4月から施行した「客引き行為等防止条例」は、道路上など公共の場で、キャバクラなど「指定営業店」に客を呼び込む行為を禁止。他業種でも、拒否している通行人をしつこく勧誘すると違反になり、女性を従業員としてスカウトすることも規制した。指導員の口頭注意に従わなかった場合、文書で勧告し、それでも改善がない時は、氏名や事業者の公表または5万円以下の過料を科す。厚木市によると、罰則つきの同種条例は県内自治体では大和市に次いで2例目だが、罰則で公表、過料を設けたのは初めてで、市は「県内一厳しい内容」と強調する。
条例施行に伴って態勢も強化。従来の市民安全指導員(6人)に加え、警察官OB10人を新たに採用し、客引き行為等指導員として配置した。指導員らは2人1組で3班を編成、午後5~11時に駅前駐留、周辺パトロール、番屋駐在の任務にあたる。番屋とは、市が駅前繁華街に設置している防犯拠点だ。
市くらし交通安全課が4月中、本厚木駅周辺で定点調査したところ、午後10時時点で、3月までは1日平均30人いた客引きが4月以降は9人に激減。下校時の女子高校生らを従業員として勧誘するスカウトも午後5時現在で4人だったのが、ほぼゼロになったという。
広告効果よりも客引きの方が効率が良いというお店の狙いは自分よりもバカを見つけること。
あなただけ特別?ナイナイ。