捜査費を着服 県警、容疑の警部補を懲戒免職
捜査協力者への謝礼と偽って捜査費を着服したとして、県警監察官室は7日、詐欺の疑いで、羽生署生活安全課係長の警部補の男(54)を書類送検し、懲戒免職処分にした。
送検容疑は、県警生活環境1課で風俗店捜査を担当する班長だった2008年9月1日と9日、捜査協力者への謝礼と偽り、捜査費計14万円を着服した疑い。
監察官室によると、警部補は協力者4人に各3万~5万円を渡したいと上司に説明。了承されて現金の交付を受けたが、3人に渡さず、1人は架空の人物だった。
警部補は住宅や外車などのローンで、08年9月には約40万円の返済が必要で「借金の返済に困ってやった」と容疑を認め、ほかにも08年5月から09年12月にかけて16件計4万8千円の捜査費の不正使用を供述しているという。
県警は昨年7月、風俗業者を捜査中、一緒にいる警部補を発見し調べていた。
石井正則首席監察官は「警察業務への信頼を著しく損ねる行為で極めて遺憾。公金取り扱いへの認識を繰り返し徹底し、使い道を明確に把握させていく」とコメントした。
生活安全課の刑事さんは面白い方多いから…